AIでチラシ・広告・バナーを作る方法|生成AIを使ったデザイン制作と注意点
AIを使えばチラシや広告も作れる?
ChatGPTをはじめとした生成AIの普及によって、これまで専門的な知識が必要だった広告制作にもAIを活用できるようになりました。
例えば、
・チラシ
・SNS広告
・Web広告バナー
・Instagram投稿画像
・イベント告知
・キャンペーン画像
・商品紹介画像
・ホームページ用バナー
などです。
しかもAIが活躍するのは、画像を作る部分だけではありません。
「誰に何を伝えるか」という企画から、キャッチコピー、文章、画像案、レイアウト案まで制作工程全体をサポートできます。
一方で、AIに「チラシを作って」とお願いするだけで、必ず成果につながる広告が完成するわけではありません。
今回は、生成AIを使った広告制作の基本的な流れと、企業が利用するときの注意点を紹介します。
AIを使った広告制作は「画像生成」から始めない
チラシやバナーを作るとき、
「まずデザインを作ろう」
と考えてしまいがちです。
しかし、その前に決めることがあります。
それは、
誰に、何を伝えて、どんな行動をしてもらいたいのか?
ということです。
例えば飲食店のチラシなら、
「新しいランチメニューを知らせたい」
だけでは十分ではありません。
ターゲット:近隣で働く30〜50代
伝えたいこと:短時間でも本格的なランチを楽しめる
目的:平日の来店を増やす
というところまで整理します。
ここからAIを活用していきます。
STEP1.AIと一緒にターゲットを整理する
まず広告を見る人を考えます。
例えば新しいレンタルスタジオを宣伝するとします。
プロンプト例
「レンタルスタジオの広告を制作します。
利用できる用途は、商品撮影、YouTube撮影、ライブ配信、プロフィール写真撮影、企業の動画撮影です。
このサービスを利用する可能性があるターゲットを10種類考えてください。それぞれの悩みと利用目的も整理してください。」
AIを使うことで、
・ネットショップ運営者
・YouTuber
・ライバー
・企業の広報担当者
・個人カメラマン
・講師、セミナー運営者
など、複数のターゲット候補を整理できます。
重要なのは、
「すべての人に向けた広告」を作らないことです。
ターゲットによって伝える内容は変わります。
STEP2.広告で伝える「強み」を整理する
次に商品やサービスの特徴をAIに伝えます。
例えば、
「以下のサービスの特徴から、お客様にとってメリットになるものを5つに整理してください」
と依頼します。
ここで重要なのが、
特徴とメリットは違う
ということです。
例えば、
「駐車場25台」
は設備の特徴です。
これを、
「複数スタッフでの撮影や企業利用でも車で集合しやすい」
と表現すると、お客様側のメリットになります。
広告では「当社には○○があります」だけではなく、
それによってお客様にどんな良いことがあるのか
まで伝えることが重要です。
STEP3.AIでキャッチコピーを作る
ターゲットと強みが決まったらキャッチコピーを考えます。
ここは生成AIが得意な分野です。
プロンプト例
「商品撮影ができるレンタルスタジオの広告キャッチコピーを20案考えてください。
ターゲット:ネットショップを運営している小規模事業者
悩み:自宅ではきれいな商品写真を撮影できない
特徴:照明設備を使った撮影ができる
目的:スタジオ予約につなげる
短く、ひと目で内容が伝わるコピーにしてください。」
最初から1案だけを求めるより、
10案、20案と複数案を作らせる
のがおすすめです。
その中から方向性の良いものを選び、
「もっと高級感を出して」
「もっとわかりやすく」
「女性向けに変更して」
と調整できます。
STEP4.広告の文章をAIで作る
次に説明文章を作ります。
チラシなら、
キャッチコピー
↓
お客様の悩み
↓
サービスによる解決
↓
特徴・メリット
↓
料金・キャンペーン
↓
問い合わせ
という構成が考えられます。
AIには、
「このサービスのA4チラシを制作します。キャッチコピー、導入文、メリット3つ、利用例、問い合わせへの誘導文章を作ってください」
といった依頼ができます。
文章を一から考える時間を大幅に減らすことができます。
STEP5.AIで広告のイメージ画像を作る
文章が決まったら画像制作です。
生成AIを使えば、
「明るい撮影スタジオで商品撮影をしている様子」
「清潔感のあるオフィスで働くビジネスパーソン」
「未来的なAIサービスをイメージしたビジュアル」
など、文章による指示から画像を制作できます。
特に、
・実際には撮影できないイメージ
・抽象的なサービス
・未来的な表現
・コンセプトビジュアル
などではAI画像が活用しやすいでしょう。
AI画像と実際の写真、どちらを使えばいい?
これは広告制作で非常に重要です。
AIで画像を作れるからといって、すべてをAI画像にする必要はありません。
例えば、
AI画像が向いているもの
・サービスのイメージ
・抽象的なコンセプト
・AI、ITなど形のないサービス
・ブログのアイキャッチ
・広告のイメージカット
一方、
実際の写真が向いているもの
・商品
・料理
・スタッフ
・店舗
・施設
・施工事例
・不動産
・実績紹介
などです。
例えば飲食店の広告で、AIが生成した料理写真と実際に提供される料理が大きく違えば、お客様の期待を裏切ることになります。
商品や店舗そのものを紹介する広告では、プロによる写真撮影が有効な場合があります。
そのため、
実写写真+AI画像
を目的によって使い分ける方法がおすすめです。
STEP6.チラシやバナーのレイアウト案を作る
生成AIは完成画像だけでなく、デザインの方向性を考えるためにも使えます。
例えば、
「40〜60代をターゲットにしたリフォーム会社のA4チラシ。安心感を重視し、文字を大きくしたレイアウト」
といったイメージを作り、
「この方向性で制作する」
という参考資料として利用できます。
広告制作では、
完成イメージの共有
が非常に重要です。
言葉だけで、
「もっと高級感を」
「もう少し明るく」
と伝えるより、画像で方向性を確認した方が認識を合わせやすくなります。
STEP7.一つの広告を複数サイズへ展開する
広告は一つ作って終わりとは限りません。
例えばキャンペーンを行う場合、
・A4チラシ
・Instagram投稿
・Instagramストーリーズ
・Facebook広告
・ホームページバナー
・LINE配信用画像
など、複数サイズが必要になります。
AIを活用すれば、同じコンセプトから媒体ごとの文章やデザイン案を考えることができます。
例えば、
「このA4チラシの内容をInstagram投稿向けに短くしてください」
「LINE配信用に100文字程度にしてください」
「15秒の広告動画用の台本にしてください」
と展開できます。
一つの広告企画を複数の媒体で活用する。
これもAIによって効率化しやすい部分です。
AIで広告を作るときに注意したい「文字」
AI画像生成では、画像内に文章や文字を入れることもできます。
しかし、生成する内容やサービスによっては、
・漢字が違う
・文字が崩れる
・意味のない文章になる
・数字が変わる
・会社名が間違う
などが発生することがあります。
そのため重要な広告では、
AIでビジュアルやレイアウト案を制作し、正式な文字はデザインソフトなどで正確に配置する
という方法も有効です。
特に、
会社名
電話番号
価格
住所
営業時間
URL
QRコード
など、間違えると問題になる情報は必ず確認しましょう。
「きれいな広告」と「成果につながる広告」は違う
生成AIを使えば、見た目のきれいな画像を短時間で作れるようになりました。
しかし広告の目的は、
きれいなデザインを作ることではありません。
例えば、
「問い合わせしてほしい」
「商品を購入してほしい」
「来店してほしい」
「LINE登録してほしい」
「イベントに申し込んでほしい」
など、目的があります。
そのため、
誰に見せるのか
↓
何を伝えるのか
↓
なぜ選ばれるのか
↓
何をしてほしいのか
を考える必要があります。
AIは制作を助けてくれますが、マーケティング戦略そのものを無視して広告を作っても、期待した結果につながらない場合があります。
AI広告制作で気を付けたい商用利用と権利
企業でAIを使用する場合には、商用利用についても確認が必要です。
利用する生成AIサービスによって、利用規約や生成物の取り扱いが異なる場合があります。
また、
・他社のロゴ
・著名人
・キャラクター
・既存の商品
・著作物
などを利用する場合には、AIを使ったから自由に利用できるというわけではありません。
広告として公開する前に、
利用しているAIサービスの規約と、使用する素材の権利関係を確認する
ことが大切です。
AIだけに任せず、人が最終チェックする
広告にはさまざまな情報が含まれます。
特に、
・価格
・キャンペーン期間
・商品仕様
・会社情報
・連絡先
・サービス内容
などに間違いがあると、お客様とのトラブルにつながる可能性があります。
基本は、
AIで企画
↓
AIで文章・画像案を制作
↓
人が内容を確認
↓
デザインを調整
↓
最終確認
↓
公開
という流れがおすすめです。
AIを使えば「制作前の試作」が圧倒的にしやすくなる
AIを広告制作に活用する大きなメリットの一つが、
複数案を試しやすいこと
です。
例えば、
A案:安心感を重視
B案:価格を重視
C案:高級感を重視
D案:親しみやすさを重視
と複数の方向性を比較できます。
これまで一つずつ制作していたものを、AIを使って素早くイメージ化し、その中から良い方向を選ぶことができます。
つまりAIは、
完成品を自動で作る道具
だけではなく、
制作前のアイデアを高速で試す道具
としても非常に便利です。
AI×写真×デザイン×マーケティングで広告を作る
当社では、生成AIを活用した制作やAI活用レクチャーだけでなく、実際の広告・クリエイティブ制作にも対応しています。
例えば、
・AIを使った企画、アイデア制作
・キャッチコピー、広告文章制作
・AI画像制作
・チラシ制作
・Web広告バナー制作
・SNS用画像制作
・写真撮影
・写真補正、加工
・動画撮影、動画制作
・SNS活用
・マーケティング戦略
・ホームページ制作
・LP制作
・通販サイト制作
などを組み合わせることができます。
例えば新商品を販売する場合、
ターゲット・販売戦略を考える
↓
AIで広告案を複数制作する
↓
商品を実際に写真・動画撮影する
↓
チラシ・SNS広告を制作する
↓
SNSで発信する
↓
LP・通販サイトへ誘導する
↓
問い合わせ・購入につなげる
というところまで一連の流れとして考えることができます。
AIを使えば、誰でも以前より簡単に広告を制作できるようになっています。
だからこそ今後重要になるのは、
「作れるかどうか」ではなく、「誰に何を伝え、どう成果につなげるか」
という部分です。
まずは現在使用しているチラシや広告を見ながら、
「この広告は誰に向けたものなのか?」
「見た人に何をしてほしいのか?」
を考えてみてください。
そこからAIを活用した広告制作が始まります。
